鳴門市新市庁舎建設基本計画(案)の論点整理

現在、鳴門市から公開されている「鳴門市新市庁舎建設基本計画(案)」は全49ページあり、資料編も合わせると78ページに及びます。この中身については是非一読して頂きたいのですが、年末年始の忙しい時にそんな時間無い!という方のために、論点の整理を行いました。
上のスライドでは、本計画の中でどの辺りが議論の争点になっているのかを全7ページ!で抽出しています。計画(案)をすべて読む時間が無い方は、このスライドをスマホで眺めて頂き、1月15日締切のパブリックコメントを提出頂ければと思います。

また、併せて市民会としてパブリックコメントに提出予定の意見を掲載しました。この内容にご賛同頂けるなら、そのまま転載頂いて構いません。もちろん、みなさん自身の声で提出頂くことも大歓迎です。
以下にコピペできるようにテキストを載せておきます。
皆さんの意見で鳴門市の未来を創りましょう。

市民会から鳴門市への要望

現本庁舎の保存活用
・市民サービスの場として、会議室、図書室、子ども自習室、カフェ等に転用する方法を検討すべき。
・民間事業者の活用意向をヒアリングした上で検討すべき。
・増田建築の現在の価値ばかりでなく、将来の価値も考えるべきでは(板東俘虜収容所のように、まちづくりの資源として時間をかけて育てて行くことも大事なのでは)
・増田建築群(市民会館、本庁舎を含めた19施設)の今後どのようにしていくのか議論していますか?今後のビジョンを示して、基本計画に入れて欲しい。
・今回の解体対象は増田友也の最初期の建築であり、観光資源にする可能性を市民と一緒に検討して欲しい。

現市民会館の機能移転先
・市民が愛着を持っており、稼働率の高い市民会館を解体するならば、市は、代替地を示すべき。

今後の、検討プロセス開示と市民との対話の場の設置
・補助金ありきで、現位置での建替の結論ありきの検討プロセスになっていると感じている。情報公開も非常に遅く、不十分。市民に公開された公正な検討をすること
・基本計画だけでなく、基本設計段階においても市民の意見を反映できる仕組みを作って欲しい
・具体のスケジュール等、今後の進め方をもう少し具体に示して欲しい

都市マスタープラン、中心市街地活性化の戦略の中に新庁舎整備を位置付ける
・庁舎の建替えは、50年に1度であり、まちに対するインパクトが大きい。人口減少に対応するコンパクトシティ化に向けた都市整備ビジョンを検討した上で、そのシンボル事業として新庁舎整備を検討すべき
・基本計画(案)の様に、まちの中心部が巨大な平面駐車場になってしまうのはもったいない
・中心部は、公共施設、市民活動スペース、広場など、駐車場以外の用途にに活用すべき

庁舎面積のコンパクト化
・コンパクトな新市庁舎を計画するために、延床面積の下限値は設定しない方が良い(設計者から自由なアイデアを求めた方が良い)最大でも10,000㎡程度にしてほしい。
・テレワーク、行政手続きの電子化、ペーパーレス化等、これからの社会を反映したコンパクトな新庁舎にして欲しい
・人口減少や職員減少の予測を踏まえ、今後余剰となるスペースは別の用途で活用できるような平面計画にして欲しい

駐車場のコンパクト化
・庁舎の集約により、公用車や来庁者の駐車場は減らせるのでは
・働き方改革の導入により、職員の車通勤を見直すことで、職員駐車場も減らせるのでは
・現在の車社会への対応も重要であるが、公共交通の利用促進を進めるためにも公共交通との接続を考えては
・自走式立体駐車場も検討すべき
・まちなかに巨大な平面駐車場はもったいない
・そもそも、計画前に、現在の駐車場利用実態調査を実施すべき