勉強会1 増田建築をデジタルで考える<VRとCGモデリング>

1回目の勉強会が開催されました。
神山アーカイブレコードの橋本さんは、360度撮影できるデジタルカメラで写した写真を専用ソフトで合成してVRを製作する手法で、鳴門市に現存する増田友也建築を撮影されています。今回はその作成方法やVR撮影でアーカイブとして残していくことの意義を語って頂きました。
橋本さんは、撮影したVRをGoogleMapで公開されていて誰でも見ることができますので是非覗いてみて下さい。

このサイトを管理している谷からは、BIMを使った鳴門市庁舎の再現モデリングを紹介させてもらいました。モデルは限られた資料からの復元だったこともあり、主に構造的な情報だけで作られています。しかし、それがかえって普段訪庁するだけでは分からない、市庁舎の骨格の美しさや増田友也がこの建物で考えたことをお伝えできたと思っています。また、今後は3Dスキャナ等を使った市庁舎のデジタルアーカイブの動きがあることにも触れさせて頂きました。

当会の福田(くすの木建築研究所代表)からは、鳴門に現存する増田友也建築について話しました。鳴門に残る19の増田建築群がどうして価値があるのか、また、そのうち6棟がdocomomo JAPANに選定されている凄さを分かりやすく説明しました。
docomomo Japan:モダン・ムーブメントにかかわる建物と環境形成の記録調査および保存のための国際組織

次回は当会代表でひかりや店主の立本が「これからの商店街と鳴門中心市街地」と題して話します。熱い話が聞けると思いますのでお時間のある方は是非。